家庭菜園をするなら一度は育ててみたいトマト。簡単に実を付けますが、その管理は結構難しく、初心者向けとは言えません。甘く無かったり、大きくなる前に割れてしまったり。
でもコツが分かれば美味しいトマトを栽培する事が出来ます。
トマト基本情報
- 難易度:中
- 最適PH:6.0~6.5
- 植え付け時期:4月下旬~5月上旬頃
- 収穫時期:6月下旬~9月上旬頃
- 連作障害:4年

土作り
トマトは日光が無ければ甘くなりませんので、栽培場所には一番日当たりの良い場所を選びます。植えつけの2週間に土作りを終わらせておくと良いです。
トマトは弱酸性の土壌を好みます。一般的な日本の土は酸性化していますので苦土石灰(くどせっかい)1㎡当たり200ccを土によく混ぜ込んであげます。
植えつけ1週間前になったら、植える場所に溝を掘り、化成肥料1㎡当たり2リットル、堆肥2リットルを埋め、その上から土をかぶせます。
畝作り
トマトは水はけの良い土壌を好みます。良いトマトを作る為に一番重要なのは水の管理です。畝(うね)と呼ばれる小山を作り水はけの良い環境を作ります。(よく目にする畑の光景です)
トマトを植えつける間隔は、45cm~60cm程度なので、3本の苗を植える場合は、1.5m程度の畝を一つ作ります。高さは15cm~30cm程度で大丈夫です。
マルチング
一般的にトマトを栽培する場合は、土の上にマルチと呼ばれるビニールをかぶせます。そのマルチに穴を空け、苗を植えますが、このマルチには、透明の物や黒いものが販売されています。トマトの場合は、黒マルチで良いでしょう。黒マルチは光を通しにくいので、雑草が生えるのを防いでくれます。無農薬で育てたいので、出来るだけこういった道具を使う事をオススメします。
またトマトは、過剰な水分を嫌います。実が出来てひび割れなどを頻繁に起こしますが、マルチをする事で極力水が土にしみこない様にし、また急激な土の乾燥を防ぐ事が出来、ひび割れなどを軽減する効果があります。また、雨が土に当たり跳ね返った土が葉や茎などに付き病気になる事を防ぐ効果もあります。
植え付け
苗は葉の色が濃く、大きな葉が7,8枚ほど付いたものを選んで購入します。4月頃になるとホームセンターで買う事が出来ます。
マルチの苗を植える場所に穴を空け、苗と同じ程度の深さの穴を掘ります。ポットから出した苗の根鉢(ねばち)を崩さない様、空けた穴に埋めます。このとき少し苗が南側へ斜めになるようにし、倒れない様に軽く上から押しつけて下さい。
植えつけ後は倒れる事があるので、仮の支柱を斜めに立てて支柱と茎をヒモで軽く結びます。
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支柱立て
本葉が10枚程度になったら、仮支柱を本支柱(長く太いもの)に取り替えます。この時、支柱と茎をきつくと結ばない事。八の字にゆったりと結びつけてあげるのがポイントです。
トマトの茎は結構太くなりますので、しっかりと結んでしまうとヒモが茎に食い込んで傷つけてしまいます。傷ついた所からは菌が入り病気になりやすいので注意して下さい。
追肥
トマトへの追肥は、実が付き始めた頃に行います。肥料は化成肥料や油かすを株もとから20cm程度離れた位置に大さじ3~4杯程度の量を散布します。
以降2~3週間おきに一度の間隔で追肥を施します。
わき芽取り
わき芽は、伸び始めるとどれがわき芽か分かりにくくなってしまいますので、大きくなる前に摘み取るようにしましょう。
わき芽は1度摘み取っても何度も生えてきますので、1週間に一度程度は全ての株をチェックし、発見次第摘み取ります。
何故わき芽を摘むのかと言うと、1株で大きなトマトを無制限に作る事は出来ません。食べて美味しいと思う大きさと甘さのトマトを育てる為には、実が出来る量を調整してあげる必要があります。ただし、一番上の枝から出ているわき芽は残しておくようにしてください。万が一風などの影響で、主枝が折れてしまった場合、このわき芽を主枝として成長をさせる為の保険となります。
収穫
実が青いうちに収穫をし、常温で保管するか、赤くなってから収穫をする方法があります。
スーパーなどで売られているトマトの多くは、収穫量を安定させる為に青いうちに収穫をし、スーパーで並ぶ頃赤くなるよう計算されて収穫が行われます。また青いうちに収穫をする事でひび割れが発生するリスクが減りますが、トマトに青臭さが残るデメリットがあります。
家庭菜園の場合でしたら、収穫量に応じて色々と使い分けるのも良いかもしれません。
トマトは収穫期になると、大量に採る事が出来ますので、毎朝チェックをしないと適期を逃がし、腐ってしまいますので、注意しましょう。
トマトのレシピサイトさん
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